レッスン182

私は一瞬の間静まり、家に帰る

あなたが住んでいるように見えるこの世界は
あなたの家ではない。
私たちがここで語っているものについて知らない者はいない。
だが、否定し、幻想だと主張する者もいる。

しかし防衛の姿勢や自己欺瞞のない単純に正直な者であれば
私たちの語る言葉が理解できるということを
誰も否定しないだろう。

私たちは今日、この世界を歩くあらゆる人のために語る。
誰ひとりとして、自分の家に戻ってはいないからである。
彼はあてどもなく終わりのない探求に出ている。
見つけることのできないものを闇の中に探し、何を探しているかも認識していない。

探し求めている家は、彼自身では作り出せない家である。
天国の代替は存在しない。
彼が作り出してきたものはすべて地獄だった。

あなたの中には聖なる幼子がおり
その聖性こそが天国を照らし
天上に輝く光の純粋な反映を地上に運ぶものであり
その中で地上と天国が一つに合一する。
この幼子はあなたによる保護を必要としている。
あなたは彼を裏切らない。
彼は家に帰り、あなたも彼とともに帰るだろう。

彼はあなたを信頼している。

彼は我が家のことを絶え間なくあなたにささやき続ける。
あなたを一緒に連れて帰りたいからである。
そうすれば、彼自身がそこにとどまれる。
そして自分が属さない場所、つまり異質の想念の世界でのけ者にされて生きる場所へと
戻らずに済むようになる。
彼は、自分もあなたもともにくつろげる場所へあなたを伴い
平安に帰らせてほしいと内側から訴える。
そして、その優しい声があなたに聞こえるまで待ち続ける。

あなたが一瞬の間静かになり、この世界があなたから遠のき
あなたの落ち着かない心の中で無価値な概念が価値をもたなくなるとき
あなたは彼の声を聞くだろう。

今日は彼と一緒に何度も休息する。

防衛せずにやってきて
自分を敵視する者たちにただ愛のメッセージだけをもたらす者の強さを
あなたが彼から学ぶことができるように
彼は喜んで幼子となったからである。

今日は、何の役にもたたないあなたの盾を脇に置き
存在しない敵に向かって振り上げた槍と剣を下すために時間を使おう。

聖なる幼子はあなたとともにあり続ける。
彼の家はあなたの家である。

今日、彼らは自らの防衛しない強さをあなたに与え
あなたは自分で作り出したすべての戦闘用の玩具のかわりにそれを受け入れる。
一瞬の間静かにして 彼とともに家に帰りなさい。
そして、しばし心安らかでいなさい。